つもりんの日本一周珍道中

休学院生のワクワクドキドキ日本一周物語

37日目~お伊勢参り、そして東海道の宿街へ

どうも、つもりんです!

5/14(土)18時前、三重県亀山市のゲストハウス「旅人宿石垣屋」の美しい日本庭園の中にある離れにてキーボードを叩いています。

侘び寂びを感じるきれいな庭を見ながらの作業はとても捗ります!

昨日夜から泊っているこの宿については後ほど語ることにして、今からは昨日分5/13(金)の旅路について記録していきます。

それでは今回もよろしくお願いしますm(__)m

 

霧雨や みどり麗し 伊勢神宮

快活CLUB伊勢店を11時半ごろ出発し、コスモスでビニール傘を買って伊勢神宮内宮へと向かいます。

晴れていれば志摩半島などの海沿いの景色を楽しみたかったのですが、小雨が降っているのでそうはいかなそうです。そこで、雨でもまだ楽しめそうな伊勢神宮へ行こうという作戦です。

 

12時ちょうどに駐車場に到着し、歩いて参拝しに行きます。1時間まで駐車無料なのでうまく活かしたいところです。

最初の鳥居をくぐり、五十鈴川に掛かる宇治橋を渡る。

しとしと雨が降る中、大勢の観光客とともに鳥居をくぐって橋を渡っていきます。

雨の平日というシチュエーションにも関わらずそこそこ多い人出があり、伊勢神宮の観光名所としての人気ぶりが伺えます。

参道を少し進んだところ。鳥居は何基もある。

橋を渡ると、広大な参道の砂利を踏みしめて進んでいきます。

先日来訪した大阪の住吉大社もなかなか大きかったですが、ここはそれ以上に大規模な神社になっており、神社を囲む敷地内の杜もかなりでかくて樹海のようです。

御神木かはわかりませんが、並ぶ人が小さく見えるような巨木がいくつもあり迫力があります。

雨濡れの広大な杜に、御神木のような巨樹がいくつも根を生やす。

そして、周りを覆う林の美しさに目を奪われ、参道の脇に吸い寄せられるように歩き、ファインダーを覗きこみます。

杜の中 しじま奏でる 翠雨かな

青々と生い茂る鬱蒼とした森には、やわらかい霧雨がしとしとと降りしきる。

 

翠雨は萌える新緑を流れ落ち、濡れる青葉は潤いを得て生き生きと色鮮やかに、緑・翠・碧と彩り豊かに。

 

木々を伝って葉の先端から滴り落ちる雫は、林床の苔やシダにぽつぽつと降り注ぎ、樹海のしじまにやさしい調べを奏でる。

 

しとしと、ぽつぽつと雨音が鳴ることで、この杜は逆に静寂に包まれているような不思議な感覚。

 

鳥居や灯篭の石柱も水が滴って、森の神や精といった聖なる存在がみどりの中から滲み出るように現れそうな、そんな厳かな雰囲気です。

 

雨降る杜とはこれほどにまで美しく、神々しいのか!

よく見慣れたシダも、この雨の杜の中ではなんとも美しい。

本宮へと歩き続ける人々を背に、しばらくこのみどりと雨を楽しみます。

まあ、普通の人は雨の林なんてじっくりとはみませんよね笑。

団体の観光客の話し声が近づいてきたのでここを立ち去り、社務所や御祈祷受付の社を過ぎ、伊勢神宮内宮の本殿へとやってきます。

逆光ってだけなんだろうけど、なかなか絵になる感じだ。

霧雨に薄い日光が差し、本殿が非常に神々しく厳かな雰囲気です。

この先は撮影禁止なのでカメラをしまい、最後の鳥居をくぐってついに参拝をします。

冊の向こうではスーツを着たご一行が、お祓いかご祈祷を神主さんにやってもらっています。

その様子を少しだけ見た後、また杜の砂利道を通って急ぎ足で駐車場の方へ戻ります。

実はこの時そろそろ1時間が立ちそうで、もしそのタイムリミットを過ぎてしまうと500円も駐車代払わなくちゃならなくなるので、そんなわけにはいかんとせかせか歩きます。

帰り道に佇む、苔むす茅葺屋根の「御稲御蔵」。

ちょっとした日本庭園や御神酒を売っている社を横目に過ぎ去り、宇治橋を渡ってなんとか3分前ぐらいに車に乗り込みました。

余裕をもって清算して出庫し、伊勢神宮の感想を振り返ります。

 

この辺りに来る前からも雨が降っていて、足元悪いし景色もあまりよくないだろうなとタカをくくっていました。

しかし、雨に濡れる杜のみどりや伊勢神宮は、想像以上に見ごたえがあって感動しました!

むしろ今日は雨降りでよかったと天に感謝し、お伊勢参りを終えるのでした。

雨のおかげ横丁を歩く

一度出庫し、また無料駐車場に入庫して(笑)、伊勢神宮のお膝元「おかげ横丁」を歩いて見ます。

これまたいい雰囲気の街並みです!

 

この通りは「おかげ参り」(厳密に言うとお伊勢参りとは違うらしい)で賑わった江戸時代終わりから明治時代初めの街並みを再現したものらしく、歴史を感じさせる建物に多くのお土産屋や食事処、屋台などがひしめきあっています。

屋台の売り子は雨に打たれながらも声を張り上げて客を呼び込み、店に集まる人々は思い思いに立ち食いを楽しみ、雨の平日だというのに活気があってちょっとしたお祭りのようです。

伊勢神宮内宮側から見た「おかげ横丁」入り口。

聞いた話によると、これでも人出は少ない方で、休日や祝日は晴れだろうが雨だろうがもっと多くの人で賑わうとのことです…!

伊勢神宮の人気ってすげー!!

 

そんな小学生みたいな感想を頭に浮かべながら(笑)、昼は何食べようと見渡してみると、三重県名物「松阪牛」の串焼きの屋台や料亭がいくつかも目に留まります。

非常に食べてみたいですが、串焼きですら700円前後と、なかなかいいお値段です(´・ω・`) 多分一本食べるだけじゃ足りんだろうしな・・・

 

仕方ないのでそれよりかは安そうな「伊勢うどん」とのぼりが立ててある店をいくつか周り、一杯500円と最安値の店を見つけました。

ここならそれなりに安くで腹も満たされるから、後でお昼を取りにこよう。

屋台の匂いでお腹は減ってきましたが、まだ食べなくても全然いいので、この横丁をさらに進みます。

干物を焼く香ばしい香りが漂う「ひもの塾・辻物産」。

何やらいい匂いがしてきてそちらに向かうと、カジキやサメなどの迫力ある大きな干物が豪華に飾ってある干物屋さんに辿り着きました。

店先の鉄板で干物を焼いているおっちゃんに声をかけてみます。

すると、とてもフレンドリーに歓迎してくれ、いろいろ写真を撮らせてくれます!

カジキ類やサメ類など、カッコいい干物が吊るされている。

あらかた写真を撮り終えて、またおっちゃんと話します。

話の中で日本一周をしている学生の身であることを明かし、お金あまりないし干物買ったところで冷蔵できないので、お店の冷やかしみたいになって申し訳ないですと謝ります。

その言葉を聞いたおっちゃんは、「じゃあ今ここで干物くってけ!まだ昼食べてないんだろ?」とウルメイワシやサバの干物を試食させてくれます!

うるめに真あじかますの干物は宮崎でもよく見るけど、鱚や黒むつは初見かも。

どっちも香ばしくて美味しい!これは日本酒ですな笑。

ごちそうそうまでした!

他の観光客も元気よく呼び込んでいるおっちゃんに、就職してお金を貯めてまた来ますと伝え、「気をつけて楽しめよ!」と威勢のいい激励を受け取って通りを歩いていきます。

 

近くの店では和傘風の傘が売っており、雨に濡れると唐草模様が浮き出るものもあります。美しくてカッコいいので売れ筋のようです。

道理で道行く人々の傘の中に、この色鮮やかな傘が紛れているはずです!

買いたいけど我慢し、ある程度進んだところ時間を見て折り返し、先ほど見つけた「伊勢うどん」の店で昼を取ります。

柔らかくゆでられた麺に、甘辛くて濃い「タレ」がかけられている。
「これが伊勢うどんか」というなんともいえない感想。

今思えばなんですが、干物を食べさせてもらって腹はある程度満たされていたので、松阪牛串を一本食べて後は夜まで我慢するとかした方がよかったですね笑。

 

ちょっとした後悔をして(笑)、この後会うゲストハウスの人や友達へのお土産「伊勢参道宮下餅」を買います。

そして次の目的地、三重県の県庁所在地津市へとハンドルを切ります。

「伊勢参道宮下餅」を買ったお土産屋さん。志摩の方の真珠なんかも売ってた。

 

雨降りに 街の活気が 熱帯びる

 

道行く人の傘ヶは 色とりどりに花開き

 

店の売り子に観光客の 笑い声が鳴り響く

 

次に進め!というように 祭囃子が背を押して

 

鳥居くぐって 振り返らざるは

 

‘‘伊勢神宮のお膝元‘‘ 

 

おかげ横丁」 その街よ

 

古き良き街、東海道関宿へ

ちょうど14時に伊勢神宮を出発し、70分ほど走って津市駅まで到着します。

亀山市のゲストハウスに向かうまでに駅の外観だけ撮っておきましょう。

東口の方では駅名を入れるのに難儀したので西口からパシャり。

最初東口にナビされたのでとりあえずここで津駅を撮るのですが、なんか違う!となったので、西口に回り込んで取り直します。

この駅もJRと近鉄の二つの鉄道会社が隣接してて迷いますね笑。

 

目的を終えたら次は今日の宿、ゲストハウス「旅人宿石垣屋」さんへと向かいます。

ここから30分ほど田園地帯を通り抜け、亀山市に入って東海道五十三次の47番目の「関宿」の入り口に到着します。

伊勢~津間でも見かけましたが、ここらの畑では鮮やかな黄金色の穂が風に揺られ、どうやら麦を生産しているようですね~。

もしかしたら昔から作っていて、それで「伊勢うどん」が生まれたのかも。

雨が降る「関宿」の通り。

そんなこんなで「関宿」の通りを徐行して、17時に予約したゲストハウスに早めに着きました。

街並みに見とれて宿前の駐車場を少し通り過ぎちゃったので、慌ててバックしていると、宿の木製の窓から男性が「あっち!あっち!」と駐車場に位置を誘導してくれます。

車を停めて、小雨のなか荷物抱えてえっちらおっちら。

木造の扉を開くと、おそらくオーナーさんの奥さんに歓迎されます。

築120年ほどの立派なお屋敷で、国の伝統的建造物に登録されているという。

荷物を置いて、彼女にお屋敷内やゲストハウスとしてのルールを案内してもらいます。

 

入り口の土間に始まり、火鉢や囲炉裏があるめちゃくちゃ広いお座敷があり、ここで宴会をして潰れた人から寝ていくみたいです笑。

中庭にはちょっとした、でも立派な日本庭園があり、その奥には離れと2階建ての土蔵があります。

土間に昔のバイクや木造の冷蔵庫、中庭にワーゲンバスなどと、ところどころにレトロなアイテムが散らばっており、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気で大変にエモいです!笑。

 

案内後に早速シャワーを借りて汗を流し、座敷でゆっくりしていると、オーナーさんがお子さんを連れて帰ってきました。

そこで正式にチェックインして、宿泊証明としてこんなものをもらいました。

寛永通宝なんて初めて生で見ます!ユニークでうれしいサービスだ!

「次回泊まるときにこれを見せてくれれば宿代500円引き!もし忘れたら宿代倍だよ!」とオーナーさんは笑います。

こんな貴重そうなものもらってもいいんすか!?と聞くと、「裏の土蔵から腐るほど出てくるから大丈夫!」とまた笑い、つられて僕も大笑いです笑。

 

そんなこんなでオーナーさんはビールを渡してくれ、お遍路をした後にここに泊まっている常連の方と三人で乾杯します!

お二人とも大変な旅好きでいらっしゃって、ぼくがこれから行く東と北の方の名所やグルメを熱心に教えてくれます!

途中、関西からの常連さん(毎週のよう金曜仕事終わりに来るらしい笑)がいらっしゃり、酒を飲んでしまって運転できないぼくを乗せてスーパーの買い出しを手伝ってくれました!ありがとうございましたm(__)m

その方も併せ、4人で遅くまで酒を酌み交わし、旅やこの宿での面白い話に花を咲かせるのでした。

 

ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m

5/13(金)の記録は以上です。

飲み会の写真忘れてたのがちょっと残念です(´・ω・`)

 

ちなみに、今は5/16(月)の16時半ごろ、愛知県豊橋市の快活CLUBにてPCを開いています。

この宿の2日間と愛知に来ての1日が楽しすぎ、昨日はブログ書こうとしてたら寝落ちして、今日は何度寝もして11時ごろ起きました。

そんなわけで今日はあと2日分のレポートを書かなきゃなので、ネカフェ引きこもりになっているところです笑。

まあ、今の天気はどんより曇りで、次に行きたい渥美半島のスポットは晴れていてほしいのでギリギリセーフということにしてください笑。

それではまたノシ

  1. 71㎞、2時間11分
  2. 6888円