つもりんの日本一周珍道中

休学院生のワクワクドキドキ日本一周物語

23日目~土佐湾巡って高知市へ

どうも、つもりんです!

今は22時ごろ、高知市の快活CLUBよりお届けしています。先ほどお酒を飲んだので心地よくて寝てしまいそうです(笑)。

寝落ちする前に、今日4/29(金)に旅した高知県土佐湾道中を記録していこうと思います。

それでは今回もよろしくお願いしますm(__)m

もはや豪雨の足摺岬

道の駅 めじかの里・土佐清水で目が覚めたのは7時半ごろ。ルーフを打ち付けるざあざあという音に叩き起こされます。

なぜがびしょ濡れのカーテンをめくって外を見てみるとまさかの大雨!バケツをひっくり返したような大雨で駐車場が水たまりと化しています。カーテンは車のドアに挟んで取り付けるタイプだったので、車外にはみ出した部分で水を浴びて車内にまでしずくを垂らしています。

外で活動するには厳しすぎる大雨が容赦なく降り続く。

雨が降ることは前日に調べてはいたけど、カーテンについては完全にやらかした!

少しでも車内が濡れるのを防ぐためにカーテンを回収しますが、まるで雑巾絞りができるほどに水が染みています。

乾かすのも無理だったので一旦ビニールに入れておき、エアーベッドや寝袋をたたんで車内を整理します。

車外で身体を伸ばしながら作業したいところですがこの大雨の中ではそれも叶わず、運転できる状態になるころにはもはや滝のような豪雨の域まで達していました。

腹も減ってきたので昨日買った「絶タイ勝弁当」を食べて雨が弱まるのを待ちます。ちょっとしんどかった気持ちも、腹が満たされることで幾分かマシになってきます。

食べ終わるころには雨も少しだけ弱まったので、トイレで顔を洗って用を足し、開店していた道の駅を見学します。

ここ道の駅 めじかの里・土佐清水はその名の通り「めじか」と呼ばれるソウダガツオ類(カツオの親戚のような魚。日本にはヒラソウダとマルソウダの2種がいる)をウリにしているらしく、それらの加工品が多く店においてあります。ここでは「姫かつお」とも呼ばれているようです。

この「めじか」は足が早く(傷んだり腐りやすいこと)、産地に近いところでしか生食できません(ちなみに刺身やタタキはめちゃくちゃうまいです(笑))。そのことからよく「宗田節」と呼ばれる節類に加工されて流通している、ということはよく知っていました。

「めじか」ことソウダガツオの加工品。出汁材として名高い「宗田節」も並ぶ。

ですが、ここに売っている加工品は宗田節だけではなくて、燻製や缶詰なども売っています。今まで見たことがなかったので勉強になります!

朝からいい刺激を受けて次の目的地を決めます。

四国最南端の「足摺岬」は行っておきたかったのですが、この大雨の中に行くのは危険が伴いそうなので高知市方面へとハンドルを取りました。足摺岬を見たいがために昨晩はここまで来ていたので残念ですが、これも旅の醍醐味だよと自分に言い聞かせて雨の中を駆け抜けていくのでした。

晴れ間覗いた土佐湾道中

道の駅を出て東の方、高知市に向けて運転していきます。

雨は相変わらず強く、ワイパーが素早く何度も目の前を往復します。また、カーテンを伝ってきた水分のせいでフロントガラスが曇りやすく、何度も曇り止めのスイッチを押します。

そうこうしながら50分ほど、懐かしの光景が目に留まったので車を停めます。

西の方から運転してきて見えるこの構図が懐かしい。

ここは黒潮町の「道の駅 ビオスおおがた」。ここで何をしたかはさっぱり覚えてないが、以前立ち寄ったことだけはしっかり覚えている。

観光センターでは綿から作るTシャツの展示をしてあり、物産館には高知の海と山の幸が豊富に並べられています。

12年たった今とは全く違うのかもしれないけど、昔を懐かしみ記憶を補完できました。

名産地なのかはわからないが綿からTシャツを作っているらしい。
海や山の幸の色鮮やかな缶詰があって見た目にも楽しい。

途中でガソリンを補給し、1時間後に立ち寄ったのは須崎市の「道の駅 かわうその里・すさき」。

絶滅してしまった二ホンカワウソがこの辺りに昔生息していたということで、カワウソのゆるきゃらのお土産や像などが店内にわんさかとあります。

これは道の駅の向かい側を撮ったもの。ローソンまでかわうそ尽くしだ。

二ホンカワウソに関してはいろいろ思うところがあるので見るだけにして物産館の方を見ます。

この道の駅には複数の水産会社やお土産屋がテナントとして入っているみたいで、それぞれ別の商品を取り扱っています。

その中でもぼくが飛びついたのは、豪快にカツオの藁焼きをしている「多田水産」。

ガラス張りの向こうでは、汗を流しながら轟々と勢いよく燃え盛る炎でカツオを炙り、冷水でジュっとしめている職人さんがいます。

カウンターの方では炙りたてのタタキが一本単位で豪快に置いてあり、厨房の方では職人さんが手際よくカツオをおろしています。

カツオのタタキ本場ならではの売り方が面白い。
500円で薬味たっぷりものをこの場で食べることもできる。

あまりにもおいしそうだったのでがっつり食べたかったのですが、試食品で我慢して4日間もお世話になった愛媛の先輩に冷蔵品を送ることにします。

いいやつを選んで送っておきますという店員さんの言葉に感謝し、手続きを済ませて次の目的地へと向かいます。

次に走るのは横浪半島土佐市高知市に入る手前にあるリアス式海岸の岬です。

この半島は細長く、本土の方とはほとんど平行になっていて入江が深く切れ込み、なかなか面白い地形をしています。

半島の付け根に入るころには雨も上がって日差しが覗き、美しい景色が車窓から見えます。

窓を開けて車内を乾かしながら楽しいドライブです!

入江と岬が入り組む「リアス式海岸」の構造をとる。

昔宿泊した「国民宿舎土佐」が閉館して別のホテルになっているのをまじまじと見たり、行ってみたかった寺院の入り口がよくわからなくて飛ばしたりしながら高知市の桂浜を目指します。

桂浜 渚見つめる龍馬像

横浪半島を抜けて20分ほど、坂本龍馬で有名な桂浜の方に来ました。

もうこのころにはすっかり雨雲は去り、それなりに暑い曇りの天気になります。

じんわりと汗ばみながら坂本龍馬記念館の駐車場に車を停めます。

奇抜なデザインの坂本龍馬記念館。

この施設はパスして無料で周れる名所をを歩いて目指します。

まず最初に向かったのは、突き出た岸壁に朱色の宮を構える龍王岬です。

急なうえにじめじめした石段を気を付けて下りて林を抜け、一旦桂浜の端に下り立ち、そこから岬の方へ階段を上って行きます。

狭くて急な階段を多くの観光客が上下する。

今日からGWということで観光客が多いのでゆっくり上って行きます。

そうやって上の方まで辿り着くと、鮮やかな朱色が美しい龍王宮とその下の白波打ち付ける断崖を見下ろします。

常に白波が打ち寄せているがそれもいい画になる。

日差しがなくて暗めだったけど、なかなか活き活きとしたいい景色です。

ちょっとだけ眺めて写真を撮り、人が多いので早めに譲るようにして桂浜の方へ降ります。

浜の方も波が荒い。「桂浜水族館」も見えるが今回はパス。

淡いながらも五色とも表現できるような桂浜の色とりどりな砂利を踏みしめながら、向かい側の坂本龍馬像へ向かいます。

この五色の砂利が珍しくって空のペットボトルに詰めていたっけと懐かしい記憶を思い出しながら像の前に辿り着きます。

かなり大きくて迫力のある坂本龍馬像の前まで来て写真を撮ろうとしますが、ちょうど逆光になってしまって誰を写しているのかよくわからなくなります。

仕方ないのでこの雄姿を眺めながらベンチで休憩をし、彼が活躍した明治維新の時代に想いを馳せます。

像の隣には100円で登れる期間限定の足場が組んであり、龍馬と同じ目線で写真を撮れるようですが別にいいや。

まだ逆光気味だが、しっかりとその勇ましい顔つきを収めることができた。

しばらく待ってさらに位置をずらすことで、何とか顔が確認できる写真を撮れたので龍馬に別れを述べて駐車場に戻ります。

またしても険しい石段の林を抜けて車の元へ戻るころには雲が過ぎ去って晴れており、遥か彼方にあきらめた足摺岬が見えます。

駐車場に着いたときは霞んで見えなかったのでうれしい!

こうして景勝地、桂浜を後にするのでした。

彼方の足摺岬を眺め、いつの日かこの足で行ってみようと夢をみる。

夕暮れの高知市内を追憶と共に

桂浜から40分ほど運転し、高知県の県庁所在地である高知市の市街地に入りました。中心部からやや離れた今日泊まるネカフェに車を停め、歩いて市街地の名所を周ります。

県庁や市役所などを見ながら、40分ほどゆっくり歩いてやってきたのは高知城現存天守十二城の一角で、さらに天守と本丸御殿が両方現存している唯一の城らしいです。

正面入り口の立派な追手門。

追手門から中へ入り、城内を歩いて石段をいくつか上り、少し息を切らしながら天守前まで上がってきます。これは確かに今まで訪れたどの城よりも規模が大きい!!敷地は広く、石垣も大きくてまさに「城!」といった出で立ちに圧倒されます。

天守閣の姿や本丸から見渡せる高知市の街並みなどもいい景色です。

こんなに立派な形で後世に遺してあって素晴らしい。

実はここも昔来ていたのですがほとんど覚えていませんでした。

今になってもう一度来てみてこの城について勉強することで、実は日本でも珍しくて素晴らしい場所だったんだとしっかりと印象に残りました。

この城を下りて次に向かうのは「はりまや橋」。

商店街やアーケード街を抜けて歩くこと15分。その、なんともかわいらしい小さな朱い橋が街中に現れました。

あまりにも小さい朱塗りの橋が街中の公園の水路にかかる。

「やっぱり小さくてちゃっちいな」と、以前来たときとほとんど同じような感想を漏らました…(笑) しかも、後になってレプリカだと知って少しがっかりです…(笑)

でも、いい景色だと思うし、また来ることができてよかったです!

このように思い出巡りをした後、今晩の食事にありつこうと商店街をぶらりと歩いていくのでした。

ひろめ市場 そこは高知の酒とうまいものが集まるところ

大通りで路面電車とさでん交通」を見た後、商店街の方を10分ほど歩き、お目当ての店に辿り着きます。といっても、ここはひとつのお店ではないのですが。

中から屋台の明かりや人々の笑う声が聞こえてくる。

やってきたのはいくつもの飲み屋や屋台が集まる高知市市街地の名所「ひろめ市場」。四国出身の友達におススメされていて気になっていたので、今夜はここで一杯やっていこうと思います!

いざ、市場内に入ってみるとGWということもあってたくさんの人、人、人!たくさんの屋台があって非常に活気づいています。

中心部にある、屋台が集まるいわば「酒飲みのフードコート」みたいな区画はすでに全席埋っていて、各々高知の酒とうまいものを楽しんでいます。

これは誤算だったなと思いながらどこか座れそうな店を探します。

多くの店の看板に「カツオ」「くじら」「ウツボ」「軍鶏」といった文字がよくかかれており、いかにも高知のうまいものがあります!と強烈にアピールしてきます。

腹を減らしながら中心部から外れた通路を歩き、ようやっと空いている店を見つけました。店名は「ひろめ屋」。その名の安定感や、何よりもちらと見えたおいしそうな料理に惹かれて入店します。

「ひろめ屋」前の通路。屋内商店街という感じで中心には多くの店がひしめき合っていた。

さっそくカツオタタキ食べ比べと、それに合わせて店員さんがオススメしてくれた高知の日本酒「土佐鶴」を頼みます。

店内のメニューを見つめて今か今かと待ちわびる気持ちをそらしていると、まさに高知といった品々が目の前に置かれます。

タタキ食べ比べ¥1500、土佐鶴一瓶¥900。こりゃ当分の間まともな飯は一日一食だな(笑)

まず最初にこの酒を注いでグイっとあおります。控えめな甘みで後味はキリっと強めの辛口です。これはうまい!そして、タタキが合うはず!

タタキは一般的なポン酢味の方から、もっさりとした山盛りの薬味ごと口に運んで、噛みしめるように咀嚼します。藁焼きの香ばしさとカツオ特有の味わい深いうまみの渾身の右ストレートとともに、薬味のするどいジャブが口の中で炸裂し、めちゃくちゃにうまいです!

まだ口内に残るカツオをすかさず酒で流し込むと、まるで生きたカツオが大海をビュンビュンと泳いでいるようだ!!つまり、最高にうまいということです!(笑)

塩の方はまずは薬味なしで一ラウンド。シンプルながらも強いうまみがアッパーカットのように突き抜けます!そして、薬味も併せて酒で流すと、もうノックアウトですよ!

宮崎の方でもカツオはよく取れるので、しばしばタタキにして食べてましたが、炙るのはガスバーナーを使ってました。藁の高火力で全体をさっと強く炙ることが、この本場のうまさの秘密なんだと思いました。

「四万十豚の角煮」800円也。ほろほろの肉にタレがよく染みる。

この後角煮も食べて大満足で店を出ます。

会計時に店員さんにこの「ひろめ市場」の成り立ちに話を聞くと、なんと20年以上も前からこの形の飲み屋街が誕生したとのこと。ここ数年の某ウイルスの影響はやはり大きいようですが、このおいしくてにぎやかな「ひろめ市場」がこれからも夜の高知で栄えていってほしいなと思います。

酒で火照った顔を夜風にさらし、ライトアップされた高知城を見上げながら夜の高知の街を行くのでした。

昼とは打って変わって妖しげな姿を山上に見た。

 

ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m

昨日4/29㈮分は以上となります。

昨日、というのは昨晩記事を書いている途中で結局寝落ちしてしまい、今日の昼頃から再開したからです(´・ω・`)

もう15時前と遅くなってしまいましたので、準備をしてネカフェを出ようと思います。

それではまたノシ

  1. 149㎞、3時間34分
  2. 7850円