46日目~甲斐国周遊!そして夜の富士山へ
どうも、つもりんです!
5/24(火)9時前、沼津市の快活CLUBにてPCを開いています。
今回は一昨日5/22(日)分の、昼は甲府盆地を巡り、夜は静岡側から富士山五合目に登って行く冒険の記録です!
それでは今回もよろしくお願いしますm(__)m
甲府城跡、舞鶴城公園にて
9時半ごろ快活CLUBを出発し、まず向かうのは甲府駅、県庁所在地の駅を撮りに行きます。
30分弱で駅前に着き、ちょうど赤信号だったのでそのまま車内から写真を撮ります。
そして、ここから右折して駅の裏側に回ると、高く積まれた石垣がどんと構えています。
看板をみるに、甲府城跡の石垣みたいです。
ここの上からなら甲府盆地を一望できそう!
というわけで駐車場に停めて寄り道をしましょう。
ここ甲府城跡は「舞鶴城公園」と名を変えて、甲府市民の憩いの場となっているようです。
日曜日ということもあってたくさんの家族連れがピクニックを楽しんでいます。
急な石段を登り、「稲荷曲輪門」をくぐると広場に出ました。
歩きやすいその道を進むと、「稲荷櫓」という平成に復元された建築物が見えてきます。
この建物中には、甲府城の来歴や付近で出土した当時の道具類などが展示されています。
また、石垣造りや木の組み方など、復元時の作業についても見学できました。
道中下を見下ろすと、石垣や城の敷地が予想以上に広大なことがわかってきます。
線路や道路を挟んで向こう側にも石垣や建築物が見えます。
昔はこれよりもさらに広大な砦にだったことが驚愕だし、今はうまく現代の風景に溶け込んでいて面白いです。
そんな景色を見ながら、地上約20mの天守台の石垣に着きました。
天守閣は跡形もなくて残念ですが、甲府盆地の景色が360度見回せてとても見ごたえがあります。
一面を見渡した後、公園案内のボランティアをしている男性に写真を撮ってもらいました。
どこから来たのか聞かれたので日本一周のことを話すと、この城跡やここから見える景色のコアな説明をしてくれます。
この方によると、雲がなければ日本の高山トップ3が一度に見渡せるようで、この場は実はアツいスポットだったんだなと驚きます。
この他、山梨県の名所について話してくれ、パンフレットもいただいてわかれを告げました。
ほうとうに信玄餅!山梨グルメに舌鼓
ここから20分ほど、「山梨市」駅前の「お食事処 歩成 本店」に向かいます。
ここは静岡の薩埵岬で出逢った方のオススメのお店で、うまいほうとうを食べれるとのことだったので楽しみに暖簾をくぐります。
さっそく一番スタンダードなほうとうと、鍋を煮込んでる間につまんでおく、これまた山梨名物の「馬ハツ刺し」を注文します。
心臓の肉ということで、脂乗りはなくてさっぱりしていて食感も肉々しくしててうまい!ウマだけに!
3種の調味料もどれも肉にあい、特ににんにく醤油をつけカイワレ大根を肉で巻いて食べるのが最高でした!
にんにくとカイワレの辛みが聞いてたまらん!
馬ハツを楽しんでいると、カセットコンロにゴツい鉄鍋が置かれ、タイマーを渡されます。
「8分ごろになったら吹きこぼれ始めるので弱火にしてください。」との説明を受け、生肉食べに戻ります。
そちらを食べ終わって余韻に浸っていると、吹きこぼれる音がしてタイマーを見るとちょうど8分を過ぎていました。
慌てて火を弱め、さらに煮込んで完成を待ちます。
そして、タイマーが鳴り、待ちわびたほうとうの鍋蓋をあけました!
合掌をしてさっそく平べったいあの麺を野菜の中から発掘します。
コシと歯ごたえのある麺は食感が独特で面白い。
煮えてくたくたなった野菜はスープが染みこんで優しい味わい。
あまり野菜を食べれていないので身体にも優しくてうれしい。
そして、その黄金色のスープの深いうまみが口内に染みわたります。
この「歩成」のほうとうの隠し味、「アワビの肝ペースト」が非常に深みのある味わいを演出しています。
なんでアワビなのか?
メニューの説明にはこう書かれていました。
その昔、甲斐国では駿河湾産のアワビを醤油漬けにして馬で運んでいました。
その樽が甲斐に着くころには、馬の体温の影響でちょうどいい感じに熟成され、強いうまみを得ることができたと。
そこから発想を得てこのほうとうのスープを開発したとのことで、そのアイデアの歴史的背景も面白いし、何よりうまくて最高です!
というようなことを会計の時に大将と話し、最後に一緒に写真を撮ってもらいました。
お仕事中にも関わらずありがとうございました!
ワインや日本酒も美味しいとのことでまたいつか飲みに来ます!
腹を満たしたところで今度は別腹も満たしに行きましょう!(笑)
ここから車で10分、14時前に着いたのは笛吹市の「桔梗信玄餅 工場テーマパーク」という、なんともパワーワードチックな施設名のところです笑。
車外に出てみると、きなこの香りが辺り一面に漂っています!(笑)
ここでは信玄餅製造を見学したり、お菓子のアウトレット品を割安で購入できたりします。
コロナの影響で現在見学はできないみたいですが、アウトレット品を求める観光客がたくさんいてかなりの賑わいです!
アウトレット品の安い信玄餅を買おうとお土産屋さんの方へ行くと、すでに信玄餅は売り切れていました。
どうやら午前中のうちに完売してしまったらしく、この施設や信玄餅の人気ぶりが伺えます。
仕方ないので信玄餅アイスでも食べましょう。
駐車場の横にある東屋で、きなこと黒蜜が絡んだ餅とアイスを楽しみました。
別腹も満足したところで(笑)、次は富士五湖の残りを攻めていきます!
西湖に河口湖!雲隠れの富士山
街を抜けた後は郊外の山道をずっと登っていきます。
ぶどうやももの果樹園がところどころにあり、いかにも山梨県といった風景です。
「クマ注意!」の看板にひるまずぐんぐん険しい山中を行き、峠を越えると下り道は視界が開け、大きな湖が姿を表します。
ここは「河口湖」で、ルート的にまた来るので一旦飛ばし、さらに西の「西湖」に15時半過ぎにやってきました。
富士山は大部分が雲に覆われていてちょっと残念ですが、天候についてはどうしようもありません。
次はなんとか雲が移動しててくれないかなと思いながら、西湖の周りをぐるっと走り、一旦「道の駅 なるさわ」で休憩をとります。
ここでは富士山からの湧水が無料で汲めるのでタンクとボトルの半分ほどいただきます。
味見してみると、若干鉱物感があるすっきりとした美味しい水です。
また、道の駅敷地内に富士山と鉱物の博物館があり、無料だったので見学してみます。
エントランス前には巨大な鉱石が切り出されてオブジェになっていて、迫力があります。
中へ入ってお土産屋を通ると、展示コーナーは地下へと続き、迫力あるティラノサウルスの像が出迎えてきます。
よく見るとなんだかツッコミどころ満載のその姿を見て階段を降りきると、多種多様な鉱石が煌めいていました。
1mほどもあるクリスタルを筆頭に大きな鉱物や、小さいながらも美しく輝く宝石などが見れて面白いです!
時間的に駆け足になりながら館内を出て、次に向かうのは「河口湖」の富士山が見えるスポットです。
ここから20分ほどでそこには着きましたが、残念ながら雲はさらに大きくなり、完全に富士山を覆い隠してしまっています。
とりあえず湖だけでも撮っておくかと車を降りると、近くにいた5人が「日本一周してるの!?」と好奇心旺盛に声をかけてくれました。
この方たちは関東の各地から集まったドライブ好きな方々で、今日はこの辺りをドライブしてこれから帰るところだったようです。
しばらくおしゃべりを楽しんで、湖をバックに写真を撮りました!
ありがとうございました!
またいつかお会いできるのを楽しみにしております。
そう言いながら手を振り、帰っていく黒塗りの高級車たちを(よく見たらBMWばかりでびっくり!)見送って、自分もこの地を去りました。
凍てつく闇の中 勇気の炎と希望の光を心に灯して
ここ河口湖から10分と近い場所にコメダ珈琲があったので、そこで軽食をとってブログを書こうと向かいます。
サンドイッチを食べて一息ついた後、ブログ執筆(この記事)を書くために写真の選抜と編集をしていました。
しかし、旅の師匠に「夜の富士山五合目はいいぞ」と教わっていたのを思い出し、今から行けるか作戦を立案してみます。
調べてみると、このときの富士山五合目の気温は氷点下になっており、さすがに路面は凍り付いてないようですが耐寒装備に不安が残ります。
また、単純に夜の山道は危ないですし、今から行くのはそれなりに勇気がいります。
でもやっぱり、そこから見下ろす夜景や見上げる星空はきっと格別なんだろうなと、行きたい気持ちが燃え上がります!
また、師匠の「行きたいなら今すぐにでも行くべき!」との助言に背中を押されました。
そして、実に21時前。
富士山五合目への登攀作戦を決行します!
まず、「道の駅 富士吉田」で湧水を汲み、先ほど半分水を入れたタンクとボトルにミックスします。
意味はあんまりないでしょうが、ブレンドしたほうがおいしそうな気がしたからです!(笑)
次にガソリンメータが半分を切っていたのを確認したので、御殿場のガソスタで念のため給油します。
158円/Lで大変ありがたかったです!
そして、準備万端の状態で「富士山スカイライン」をいざ登って行きます!!
道中少しずつ気温が低くなっていくのを肌に感じます。
暗い山道にはシカやタヌキなどが何頭もいて、夜分に迷惑な来訪者を睨みつけます。
徐々に標高が上がっていくにつれ、路面が濡れてきだし、なんとなく嫌な予感が脳内をよぎります。
そしてその予感は的中しました。
だんだんと霞がかかってきます。
それでも進むと、分厚く白い霞が行く手にふさがり、目の前がよく見えず一旦脇に車を寄せて様子を見ます。
これは霧か、いや雲だ!
なんと、山腹に漂う雲の中を走っていたようです!
さすがにこれ以上行くのは危険か、いやここまで来て引き返すのはいやだ!
弱気になる心に勇気の炎と希望の光を灯します。
富士山の水を飲んで落ち着き気を引き締めて、完全に雲海に入って五里霧中な運転を再開します。
じわじわ上って行くと、ようやく雲は晴れ、視界が完全にクリアになりました!
ナビの到着時間的に五合目はもうすぐそこみたいです!
もう一息ファイトとN-WGNと自分自身に気合を入れていると、スポーツカーのような車が登ってきたので道を譲ります。
すると、ウインカーを炊きながらすいすいと登って行き、完全に見えなくなりました。
これは先に行ってもらって正解だなとダッシュボードをなでます。
そして時刻23時、ちょうどその時間に富士山五合目に到達しました!
外は真っ暗な闇で、強い風音が車内にいても聞こえます。
今持ちうる最大の耐寒装備に身を固め、いざ車外へと降り立ちます。
そこは凍てつく風が強く吹きすさぶ闇の世界で、身も心も凍えそうです。
ですが、ここまで来た達成感に包まれ、勇気の炎と希望の光はより一層激しく輝きます。
また、夜空には満点の星が煌めき、寒くてもずっと外にいてもいいぐらい、清々しい気持ちです!
そんな感じで星を楽しんでいると、何やら二人の人影が近づいてきます。
どうやら先ほど追い抜いて行った車の主らしく、日本一周ステッカーを見たので話しかけてくれたみたいです。
こんな夜中にこんな寒い場所で出逢えたのがなんだかうれしくて、2人の写真を車の前で撮ってあげて、自分も撮ってもらいました!
ありがとうございました!
その後、凍えながら震え声で話をして(お兄さんの方はなんと半袖!)、おにぎりをもらい、明日仕事らしい(しかも仕事終わりに直帰でここに来たらしい!)2人を見送りました。
ありがとうございました!
そんな凍てつく闇のなか、偶然出逢えたことと温かい気持ちを受け取れたことに感謝し、車の中で眠りにつくのでした。
ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m
一昨日5/22(日)の冒険は以上でした。
夜中富士山五合目まで行ったときはどうなることやら内心不安もありましたが、こうして記録残せてよかったです!
まだ昨日分が残っていますが、現在12時半過ぎですでに18時間以上ここにいるので、一旦旅を再開しようと思います。
それではまたノシ
- 136㎞、4時間52分
- 5184円