35日目~「熊野新道」!和歌山の山道を征く。
どうも、つもりんです!
5/12(木)8時半ごろ、和歌山県田辺市のコインランドリーにてPCを開いています。
昨日コミックバスターというネカフェに着くやいなや速攻寝てしまったので、追加料金を取られる前に先ほどチェックアウトし、このコインランドリーでため込んだ洗濯をやっているというわけです。
そのネカフェは快活CLUBよりも割高でサービスもそこまで充実してなかったのですが、それでも安く完全フラットな場所で寝れるのでありがたいです。これからもお世話になると思います。
外はそれなりに雨が降っていますが、ここのコインランドリーでは無料Wi-Fiとデスクがあるのでありがたく使わせていただくとしよう。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は昨日5/11(水)の和歌山県の道中を書いていきます。
和歌山市で少し海沿いを走った後、かなり険しい林の道を上って深山の秘境を巡る山の旅となっています!
なお、34日目分は大阪市で自分のご先祖様が祀られている神社を訪ねる、という自分のルーツを巡る旅といった内容になっていますので、一旦保留することをご了承願いたい。後日書き上げて公開いたしますので。
それでは今回もよろしくお願いしますm(__)m
和歌山の入り口で偉人を学ぶ
和歌山県に入ったのは昨日5/10(火)、20時前に岩出市の「道の駅 ねごろ歴史の丘」に到着しました。
ここは24時間開放されたWi-Fi付きの情報室があったので、ありがたく34日分のブログを途中まで書いて車中泊しました。
翌日5/11の8時ごろ目を覚まし、身支度朝食整理整頓をやって運転できる状態にしておき、道の駅の隣にあった「旧和歌山県議会議事堂(一乗閣)」を軽く見学してみます。
中に入ると受付の男性がこちらに出てきて元気よく出迎えてくれます。
実はこの男性とは先ほど出会っていて、ぼくが道の駅のベンチではなく駐車場の段差みたいなところで朝食を取っていたらこの方に注意されました(´・ω・`)
ぼくが完全にマナー違反でした、申し訳ありませんでしたm(__)m
この施設でまた出くわし(言葉が悪いですね…笑)内心気まずい思いでしたが、先ほどのことは水に流すように歓迎をしてくれてとてもありがたかったです!
これも何かの縁だと思って自己紹介をすると、こてこての関西弁で返してくれ、日本一周に好意的に話を聞いてくれます。
「ゆっくり見ていってください」と順路を案内してくれたので、1階の議事堂や2階の資料室となっている議長室と書記室の見学をします。
和歌山県議会は明治12年1879年5/5に濱口梧陵を初代議長に据え第一回が開かれたみたいです。
時代を遡ると、梧陵はまだ日本が鎖国していた時代に生まれ、開国論者として活動したり、実業家として紀州に貢献したりしていました。
安政元年1854年の「安政南海地震」の津波が起こった時には、自分の田んぼの藁に火をつけて避難路の灯とし速やかな避難指示を行いました。
その結果村人の多く命を救った英雄として伝承され、この出来事は「稲むらの火」という物語の元となって後世に語り継がれてます。
また、日本を含む142か国の提案で、この逸話に出てくる津波が起こった「11月5日」を「世界津波の日」とすることを、2015年国連総会の全会一致で制定されたというアツい話もあります。
この施設にくるまでは全く知らなかったことなので、とても勉強になりますし非常に感銘をうけます。
この世界をよく知り、これからどうやって生きていくのか決めるにも、もっと歴史や偉人についても勉強せねば!
この旅でそれをもっと学べればいいなと思い、和歌山の偉人に別れを告げ次の目的地を目指します。
先ほどの職員さんの「日本一周お気をつけて!」の言葉に深々と頭を下げ、車を出しました。
海を見納め和歌山ラーメン
道の駅を10時半過ぎに出発し、次に向かうのは和歌山市の西端の田倉岬。
ここで淡路島の方でも眺めてから和歌山ラーメンでも食べよう!
そんな感じでウキウキで1時間ほどドライブします。
岩出市から和歌山市の港町「加太」に入り、海沿いのせっまい道路をヒヤヒヤしながら通り、目に留まった神社に寄り道します。有料駐車場のゲートが見えますが、30分無料とのことでラッキー!
駐車して鳥居をくぐります。鳥居までの参道には海産物を扱う商店がいくつかありますが、いったん先に神社に行きます。
ここ「淡嶋神社」は人形供養を行っている神社で、ひな祭りには「ひな流し」を行って人形を清めるみたいです。ここには書きませんが、調べてみると興味深いことがわかると思いますよ!(丸投げ)
お参りをした後、写真を撮ったりマップを見たりしていたらもう30分間際!
急いで駐車場を出て、景色がよさそうだなと思った「見晴らしの丘」へと向かいます。
そこへの道もまたせっまい山道で運転が大変です。
やっとこさ運転していくと、Google先生の導きとは裏腹に行き止まりになって施設の駐車場になっています。
ここは和歌山市立青少年国際交流センターという公共施設で、ここの敷地内を通って「見晴らしの丘」へと歩いて行けるみたいです。
20分ほど山道を汗水たらして登り切り、林を抜けて明るい草原へとたどり着きます。
汗を拭いながら景色を眺め、しばらく休憩して山道を降ります。
そこそこいい運動をしたので早くラーメン屋に向かいましょう!
ここから和歌山市中心へ向かい和歌山城を車窓から眺めて、14時前に和歌山駅近くの「井出商店」へ到着します。
ここは大阪市の串カツ屋「くし坊」で皆さんにオススメされたお店で、和歌山市行くなら食べておくべき!と太鼓判を押されていました。
店に入ると10席ほどとかなりスペースは狭くて意外に思いますが、壁にはたくさんのサインがあるので期待が膨らみます。
早速「特製ラーメン(チャーシュー麵。普通のと100円しか変わらないから笑)」850円と、「早すし」150円と気になるものも頼んでみます。
そしてすぐにそれは目の前に出てきました。
小包を開いてみると鯖の押し寿司が顔をのぞかせます。
こんな手軽に食べられる寿司が宮崎にもあればいいなと「早すし」の写真を撮っていると、お待ちかねの和歌山ラーメンもやってきます。
とろみのついた醤油と豚骨のダブルスープで、魚介のダシもきいています。
麺は中太でコシがよく、チャーシューはとろとろで最高です!
ちょうど「早すし」があるので、ラーメンを食べた後にさっぱりとできて相性も意外とグッド!
大満足でごちそうさまをして店を出ました。
熊野古道に想いを馳せて
腹も満たされたところで、次はここから南東にある田辺市山の中の「紀州備長炭振興館」に行ってみようと思います。
とその前に和歌山駅の写真を撮っておきましょう。
間違えて東口の方に車を停めたので走って地下道を抜けて西口を撮り、とんぼ返りをして車に乗り、いざ山道へ!
「熊野新道」をがんがん上って行きます。
この、ブログタイトルにも使った「熊野新道」とは、世界遺産の「熊野古道」からインスパイアをうけてぼくが勝手に名付けたこの辺りの山道のことで、実際には存在しないのでご注意を!(笑)
急で狭い山道を上って標高600mぐらいのところで鼓膜がぱかぱかなったり、
今度は下って美しい渓流に見とれたり、
立派なつり橋を渡ってみたりと、全く飽きずに楽しい山道ドライブです!
この辺り「日高川町」からさらに進むと、なんとも神々しくカッコいい名前の村に入ります。
その名もずばり「龍神村」。日本の中でもトップクラスに厨二チックな地名ですよね笑。
実は泊まっていた道の駅の情報室で名前だけは知り、かなり印象に残っていました。行ってみたいし、なんかめちゃくちゃパワーもらえそう!(笑)
ですが、当初はこちらに行きたい場所がないので海沿いのルートを通ろうと思っており、また今度にするかと少し残念に思ってました。
でもちょっとした理由ができて「紀州備長炭振興館」に行ってみようと気まぐれにルート変更をしたら、なんと「龍神村」を通っていくという…(笑)
もしかしたら龍神さまの導きがあるのかもしれません!(爆)
さらに言うと、今日は温泉にでも入りたいなと思っていたら、ちょうどこの先に「龍神温泉」なる名湯もあるではないですか!
これは導かれるままに行くしかねぇ!
その前に、一度脇道通ってみなべ町の方へ行き、「紀州備長炭振興館」へと向かいます。駐車場まで来ると、炭の匂いが辺りに漂い、大規模な炭づくりが行われているようです。
しかし、閉館の17時をすでに回っており、施設の見学とかはできませんでした。
まあ、上の写真のように本来の目的は果たせたのでヨシ!
空も薄暗くなり始めたので、ゆっくり急いで運転し、いざ「龍神温泉」へ!
幻夢儚き龍の里 秘湯に龍脈湧きいづる
炭の香をかいでから薄暗い山道を運転していきます。
途中、181円/Lのガソリンを念のため1000円分だけ入れたり、やたらと立派で荘厳な「田辺市 龍神行政局」を見たり(写真だけでも撮ればよかった(´・ω・`))して、40分後ぐらいに温泉の入り口に着きました。川を渡って反対側に温泉街があるようです。
渡る前に車を停めて、この素晴らしい景観を写真に収めんとファインダーを覗きシャッターをきります。
もし、龍がこの世に存在するのならば、正にこの地に眠っているのだろう。
絶え間ない水の流れを眺めていると、まるで龍がその身をくねらせているように錯覚してきます。
そして、暮れゆく空を見上げるとその龍は川から勢いよく飛び立ち、目の前を水しぶきと突風を纏いながら、はるか上空の雲の中へと翔けぬけていく…
幻想の中を生きる龍神に大いなるパワーを感じ、肌にびりびりとしたものが伝わってきます。
この地に「龍脈」が流れていて、地中を巡るエネルギーが龍の息吹のように温泉として湧きだしているのかなと想像してみます。
幻の龍を心に描いていると、突然声をかけられ我にかえります。
そうすると、泡沫に龍の姿は消えゆき、美しい渓流にカジカガエルの鳴き声が響き渡っています。
声の主の方を見てみると、見覚えのある白髪の男性が近づいてきます。先ほど「道の駅 龍游」でちらと見かけていた方で、「こっちでも撮影ですか」と話しかけてくれます。
この方も日本一周中の同志で、偶然出会えてうれしくてしばらくお互いの旅についてあれこれ話します。
そのあと、立派な龍神を象った木造の前で最高の写真を撮っていただきました!ありがとうございましたm(__)m
もしかしたら、これも龍神さまが導いてくれたのかなと思うと、なんだか厳かで幸せな気分になってきます。
またいつか、どこかで再開できることを願い、白髪の旅人とわかれます。
そして、少し坂道を行き、いよいよ「龍神温泉」の目の前までやってきました!
渓流の方への階段があったので下りてみると、清水に鉄橋が架かっています。
ここから眺める光景も相当に美しくて、時間を忘れてうっとりと眺めます。
冒頭の写真を撮って、そろそろ見るだけじゃなくて身体全体でこの「龍脈」のパワーを浴びようと思います!
800円の代金を払い、階段で浴場に下ります。そして、「龍脈」湧き出る温泉にどっぷりと浸かります!
温度は約40度とやや熱めで、ちょうど僕の好きなお湯加減です。
その「龍脈」のエネルギーを身体に吸収するようにじっくりと身体を委ねます。肌をさすると、温泉成分が強いのかぬるぬるツヤツヤになります。
少しのぼせてきたので、露天風呂の方に行きます。空はほとんど真っ暗になってて景色はあまり楽しめませんでしたが、せせらぎとカジカガエルの二重奏が響き渡り、温泉も温かさも相まって心身ともに癒されます。
身体が温まったところで風呂を出て服を着て、休憩室でこれからの計画を立てます。
かかり湯で身体を流したのでお肌すべすべだし、「龍脈」のエネルギーを吸収できたのか、ぽかぽかして温かく、身体の奥から力がみなぎるようです!
外は雨で、近くの道の駅での車中泊は厳しそうですが、1時間ほど海の方へ向かっていくとコミックバスターがあるのを見つけました。
疲れも回復してるし、やる気も十分なので夜の山道を下ることにします。
次の目的地が決まったところで、この、神秘の龍脈湧く龍の里を去ります。
振り向くと、その人知れず隠れた温泉郷は橙の灯に照らされて雅に揺蕩い、清い川は「龍神」の力を大地に伝えるように静かに絶え間なく闇を流れていました。
ネカフェ前での出逢い
1時間ほど夜の山道を気をつけて運転し、21時ごろようやくコミックバスター田辺店に到着しました。
どこか付近にいい店がないかといくつか調べて電話をかけますが、時短営業なのかどこも開いていません(´・ω・`)
ちょうどコミックバスターの敷地にラーメン屋さんがあるのでそこにしましょう!
「りゅうちゃんラーメン」に入ってチャーハンを頼みます。さすがに2連ラーメンはまずいし、普通にチャーハン食べたくなりましたので笑。
お冷を飲んでいると、ラーメンどんぶりを目の前に置かれました。
香ばしい香りとてかてかパラパラな見た目が食色を掻き立てます。
さっそくれんげで救って口に運ぶと、それ以降は手が止まらず、あっという間に完食してしまいました!
最高に美味しいチャーハンに満足しお冷を飲んでゆっくりしていると、飲み終わりと思われる2人が来店しました。店主さんと仲良く話しながら料理を食べています。
何か話せるきっかけがないかと考えていると、3人の誰かが「とれとれ」という単語を口にします。多分大阪の友達がオススメしてくれた白浜町の「とれとれ市場」のことだろうと思い、思い切って話しかけてみます。
するとビンゴ!大当たり!
なんとお兄さんの方はそこでマグロの解体ショーをしたり、料理人として腕を振るっているようです!これからいく予定の「とれとれ市場」についていろいろとオススメしてくれます。お連れのお姉さんの方はなんとぼくと同い年で、興味津々に旅のことについて聞いてくれます。
マスターも巻き込んで4人でいろいろと話します。そしてこの出逢いを祝って乾杯します!(ぼくはお冷ですが笑)
またいつか会って、今度はゆっくり語りましょうと別れを交わし、コミックバスターに入店するのでした。
ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m
山道「熊野新道」を旅した昨日5/11分は以上です。
執筆に時間かかってもう13時半です!
雨はまだ降っていますが、これから例の「とれとれ市場」に行った後、ぐるっと紀伊半島を周って三重のほうまで抜けていこうと思います。
あいにくの雨で楽しみにしていた海岸の景色は微妙そうですが、止まらずに旅を続けよう!
それではまたノシ
- 189㎞、5時間19分(山道は時間かかるね)
- 5300円