つもりんの日本一周珍道中

休学院生のワクワクドキドキ日本一周物語

12日目~広島東部踏破!そして岡山へ!

 

どうも、つもりんです!

時は18時半ごろ。岡山市のネカフェに入って、もうすぐ24時間が立とうとしています。

シャワー浴びてスッキリはしたのですが、首と肩と腰の痛みはなかなか取れません(´・ω・`)

タイプは遅くなり、ミスも多いですが、寝る前になんとか滞納分は完済します!

この記事を書き終わったらマッサージチェアへ移って凝りをほぐし、これからの計画をある程度見直してゆっくり寝ようと思います。それまでがんばれ!俺!

 

さて、これからお届けするのは12日目4/19㈪の冒険の記録となっております。

それでは今回もよろしくお願いしますm(__)m

道の駅アリストぬまくま~瀬戸内海の小魚食文化

朝7時半ごろ、エンジン音に起こされて朝日に顔を照らされました。

道の駅アリストぬまくま。あまり大きくはないが、朝から地域のひとたちで賑わう。

ここ、道の駅アリストぬまくまは8時から開店ということで、農林水産物を出品したりそれらを購入するために地域の方々が集まってきたようです。

地域の方々の迷惑にならないようにできるだけ早く出発せねば。用を足して車を整理し、コーヒー一杯とソイジョイ一本で朝食を済ませて出発の準備をしました。

出発前にせっかくだから軽く店内を覗いてみました。

すると、すぐ右手のほうになかなか興味深い売り場があるではないですか!

マダイなどのメジャーな魚からマイナーな小魚まで幅広く並び、しかもどれもお安い!

「げんちょう」や「めごち」などあまり見たことのない小魚が、安くはありますがしっかりと値段がついて売られています。この辺りではまとまって数が取れるからでしょうか?また、そこそこ良い型のマダイやスズキ、コウイカなどのメジャーな魚介類も安い!それに、臭いとされて地域によっては食べられないボラの身や「へそ」と呼ばれる内臓などまで並んでいます。

げんちょう(シタビラメ類)やめごち(ネズミゴチ類)。げんちょうは30㎝ほどの良型も。

ぼくはこういった、自分にとって珍しい食用魚や魚食文化が大好物で、これらを食べる機会があれば積極的に食べているし、できるだけ自分で調理してみるということは心がけていました。しかし、今回ばっかりは鮮魚の調理まではさすがにできません(´・ω・`)

そこで、何かよさげなお惣菜はないかと目を光らせてみると、ほら!いいのがありました!

げんちょうとめごちの南蛮漬け。酢も使ってるし元気が出そう!

さっきの小魚、げんちょうとめごちの南蛮漬けですね。さっぱりしたものを食べたいと思っていたのでなかなか好都合!

レジで会計をしてもらい、店員さんに「この辺りは小魚まで余すことなく食卓に上げる食文化や流通経路、そして漁業の枠組みがしっかりと整っているんだよ!」と興味深いことを教えてもらいました。

やや話が変わりますが、この国日本は廃棄食品が多いとされてます。

その中でも特に魚類に関しては、地域ごとの食文化の有無によって利用する・しないの差が生まれやすかったり、骨や内臓などが多く出て歩留まりが悪かったり、そもそも鮮度落ちしやすいためすぐに廃棄されやすかったりなどと、その性質上避けられない特有の欠点があります。

しかし、この道の駅ではそれらの問題を解決できるような仕組みがあるようです!

漁協から直送をすることで流通の時間やコストのロスを避ける。

それを活かしてメジャーからマイナーな魚まで安く、でも投げ売りではない適正な価格をつけた新鮮なものを提供する。

そして、消費者と生産者の利益を最大に近づけ、持続的な漁業と消費を促進する。

そこまで聞いたわけじゃないけど、なんとなくこのような仕組みがあるのではないかと自分なりに考えてみました。

日本全国の魚介類を取り扱うお店でも少しずつでもこのような仕組みを確立出来たら、魚介類の廃棄、さらに食品全体の廃棄減少へと繋がっていくのではないかと夢を見ながら、この道の駅を後にするのでした。

福山グリーンロード!素晴らしき峠道!

道の駅から次に向かうのは、宮崎駿監督のジブリ作品「崖の上のポニョ」の世界観のモデルとなった港町鞆の浦です。

ここから20分ほどと結構近いようでよかった!海が見える山道をウキウキで運転します。

途中、「福山グリーンロード 鞆の浦へはこちらから」といった看板と上り道の入り口がありました。ナビとは違う道でしたが、景色がよさそうと進路変更。急勾配の坂を上がっていきます。

最初のほうはトンネルや森に囲まれていて、特に景色は見えなくてちょっとだけつまらなかったです。

しかし、ある程度進んで視界が開けてくると、息を飲む光景が続々と姿を現します!

いくつかの小さい展望台から。1枚目は鞆の浦、2枚目は呉市方面。

小さい展望台や駐車場がいくつもあり、見つけるたびに車を停めて何度も写真を撮りました!(笑)

ずっと絶景続きでなかなか進みません(笑)。

牛歩で進んでいくと、ひときわ大きな展望台を構える後山公園にやってきました。

そのてっぺんから撮った写真がこちらです!

写真だと絶景が伝わりづらいのが残念でならない!

この日はやや霞が出ていて、直に見る分には間違いなくいい景色だったのですが、写真写りが悪いですね…(´・ω・`)

ウグイスなどの鳥のさえずりが響き渡っていることも相まって非常に爽快で癒される空間でしたので、ぜひご自分で足を運んでその眼で見てみてください!(丸投げ)

瀬戸大橋がかかっている方角。美しき福山への地元愛を詠った石碑も。

このほか林道を探検して(海に面した展望台に行きたかったけど、木々に覆われて道がなくなっていたので引き返した)、鞆の浦へと下りていきました。

山道下って~♪ 鞆の う ら ~♪ (ジブリ風)

20分で着く予定が、2時間ほど時間をかけた壮大な道草をくったため(笑)、11時半ごろ鞆の浦に下りてきました。この山道からの景色もすこぶる良くて、運転するのはとても楽しかったです!

鞆の浦を進んでいくと、歴史を感じさせる家屋が立ち並ぶ区域に入ってきました。瓦と木の街並みは趣深く、歩いてみると楽しそう!実をいうとポニョの劇中の記憶があまりなかったので、この和風な風景をなんだか意外に感じながら駐車場に停めました。

30分100円の表記を見て、飯はまだ食べないし1時間だけ歩いて回るだけでいいやと車を降ります。

駐車場前の風景。狭い路地に和の建物並び、好きな人には刺さるだろう。

じっくりと見渡しながら海沿いへと歩みを進めます。こういった路地裏みたいなところを歩くのも楽しみのひとつとしているので、特に店などに入らずとも楽しいです!(笑)。

こうやってブラツモリしてるうちに(笑)、「保命酒」と書かれた看板が目に入ります。よく見てみるとあちらこちらに、この見慣れぬ文字列を掲げた看板やのぼりが確認できます。どうやらこの辺りに酒蔵があるみたいです!

「保命酒」という、なんか身体によさそうなイメージにも惹かれ「入江豊三郎本店」に入りました。

右読みの看板がより古風な雰囲気を醸し出す。入ってすぐに「保命酒」がズラリ。

このお酒には数十種の生薬成分が溶け込んでいるリキュールで、飲みやすくて健康にもいいとのこと。せっかくだから一番小さい瓶入り810円を購入。

備前焼のとっくり入りのものがかっこよくて買いたかったけど、なかなか高級なので我慢。いつの日かまた買いに来ましょう。

レジでは女将さんが保命酒とこの地鞆の浦について説明をしてくれました。

鞆の浦は瀬戸内海の中央辺り、ちょうど潮の流れが変わるところ位置します。そのことから「潮待ちの港」として古来より栄えていたそうです。船乗りたちは長い航海の疲れをこの街で癒し、「保命酒」を飲んで体力を回復していたらしいです。明治に入って元祖として売り出したのがこのお店で、現在は6代目だとか。

ぼくも車旅で結構疲れがたまってきているので、この「保命酒」を飲んで頑張ろうと思います!(笑)

店内の歴史的資料も一通り見て学んで店を出て、時間を気にしながら早歩きで海岸へと抜けます。

ポニョの世界観に影響を与えたスポットもいろいろ回りたかったのですが、時間がないので経路上のものだけ見て回ります。観光センターにはおいしそうな弁当・総菜があり、ポニョのグッズとかも多くありましたがこれも見るだけ見て駐車場へと回ります。ポニョ以外にも、多くの実写映画のロケ地になったとの説明があって気にはなりますが、先を急ぎます。

劇中に登場するデイケアセンターのモデルらしい。観光センターにはキャラの姿が。

海岸にはサヨリ丸干しを売っている屋台もあって、なかなか面白かったですが横目に過ぎます。鞆の浦の皆様、冷やかしばかりになってしまいごめんなさい!

そうこうして、浦名としての「鞆の浦」の景色をざっと見渡して駐車場へと走ります。料金はなんとか200円に収まり、ホッとするのも束の間、後ろ髪を引かれながら次を目指します。

瀬戸内海の癒しの波止場、鞆の浦。映画のロケ地でもあるという意外な一面も知れました。いつかまた来て、ゆっくりじっくり見て回ろうと思います。

サヨリが屋台で丸干しにされている。右は「鞆の浦」。

岡山県倉敷市、新旧和洋の風交わる美観地区。

次の目的地は岡山県倉敷市美観地区。岡山出身の友達はみんなここをオススメしてくれました。脳内を頼りに絞り出した岡山県の名物は、高そうなももやマスカット、ちょっと遠い桃太郎伝説がある吉備方面、特に店に行かなくても道の駅で事足りそうな「ままかり」ことサッパの酢漬けぐらいだったので、これといったスポットがわからなかったです(岡山県民の皆様、勉強不足ですみませんm(__)m)。

そんな背景もあったので、この美観地区とやらに行ってみようではありませんか。

と、その前に広島市に続く広島県第二の都市、福山市福山駅だけ見てきました。

第二の都市とはいえ、駅前の規模はやはり大きいですね~。ここは「100万本のばらのまち」とも呼ばれているみたいで、なるほど花壇にはバラの木が植えられています。バラが満開になるころに来てみたいものですね~。

福山駅南口とその前。バラはちらほらとは咲いていた。

ここから1時間半ほど東へ進み、倉敷駅前駐車場に這う這うの体で辿り着きました。

というのも、ガソリン切れかかりでしばらく運転したり、激安の食堂に行ったらランチタイムは終了していたりとちょっとしたトラブルに見舞われ、心身にやや疲れが出てきました。

外の空気を吸って散歩すれば気分も晴れるだろうと気持ちを切り替えます。

倉敷駅前。花時計は初めて見るな。

倉敷駅前を軽く回り、商店街を抜けて美観地区へと向かいます。

商店街は基本的に割とどこにでもあるような現代風の見た目ですが、ところどころに瓦造りの建物があったりします。さらに進んで商店街を出ると、いよいよ美観地区です!

この辺りは伝統的な街並みを保存するためのリノベーションが行われたようで、和風で雅なカフェやレトロでハイカラな公民館などが入り交じり、新旧合わせた和洋折衷といった出で立ち。

瓦と木の建物やレンガ造りの建物がモザイク状に立ち並ぶ。公民館はなんだか明治っぽい。

統一感がなくて歪なのかもと前情報で先入観を持っていましたが、実際に歩いて見るとそんなことは全くない!

意外と調和がとれた違和感のない街並みをしていて、伝統を守ることと文化の多様性を認めるための絶妙なラインを保っているという印象を受けました。何より、散歩していて飽きない!(笑)

新旧和洋のグラデーションを感じながら進みます、が、腹が減りすぎて鳴りそうだ~。

お手頃な飲食店はないかと店先の看板をこそこそ盗み見ますが、観光地ということもあって手が出せそうにない価格帯ですね(´・ω・`)

希望を捨てずに16時ごろ、もう少し歩くとこんな看板が。

お店の名前は「有鄰庵」。空腹のあまり後から知ります…(笑)

卵かけご飯が食べ放題だと!!店に入るしかない!!

これは救いの女神が微笑んでくれたんだと感謝し(笑)、早速店内に。

店員さんのお店の丁寧な説明もそこそこに(まことにすみませんでしたm(__)m)、卵かけご飯食べ放題単品を即答で注文。650円なので夕食分もまとめて6杯食べておこう!

しばらくして、店員さんが大きめの卵やお櫃のご飯、様々な薬味を乗せたお盆を持ってきてくれました。卵かけご飯の食べ方の丁寧な指導はしっかり聞いて(笑)、いざ実食!

岡山県産黄ニラ醤油をメインに、しょうが・ふりかけ・揚げ玉で味変も楽しめる。
優しいイラストの説明書も。

説明通りにまずは卵を割ってみる。ぷっくりとしていて濃厚そうな山吹色の黄身に、透き通った白身。ここに黄ニラ醤油を垂らしかき混ぜ、ご飯の上にかける。

そして食欲のままにかきこむ!!

なんともまろやかでとっても美味!

いつもよく食べる卵かけご飯は逆に旅中に食す機会がない。
それもあるけど、単純においしすぎる!

2杯目までは醤油のみで楽しみ、お代わりを頼んで他の薬味も楽しみます。パンチのきいたしょうがや、わかめやのりが嬉しいふりかけ、さくさくしっとりの揚げ玉と、個性的なメンツで飽きずに食べれます。

結局6杯をぺろりと食べてしまい、身も心も満たされました!

 

満腹を噛みしめてお茶を飲んでまったりしていると、「6杯もよく食べられましたね~」と店員さんが話しかけてくれました。

説明も親切で丁寧にしてくれたしフレンドリーな感じで話しかけてくれたので思い切って、日本一周中の学生でお金ないのでたくさん食べさせてもらいました!と赤裸々に(笑)身の内を明かしました。

すると、日本一周について興味津々で話を聞いてくれ、この辺りのことも説明してくれてくれました。

ささやかなお礼として、インスタに卵かけご飯の写真載せて宣伝しますねというと、インスタアカウントまで交換してくれ、その流れでブログをやっていることを話すと、「みんなに教えておきますね!」と厨房までかけていって他のスタッフさんにも広めてくれました!(実はまだインスタに投稿してません、リアタイじゃなくてごめんなさいm(__)m)

見ず知らずのぼくにここまでフレンドリーに会話してくれるのは、お店の方の中では今回が初めてで、とてもうれしい出逢いでした!この店を選んでよかった!

この思い出を残しておきたかったので、会計後に一緒に写真を撮ってくれませんかと頼んでみると即快諾してくれて、また厨房へかけていきます。

彼女が戻ってくると、店長さんらしき男性とその奥さん(?)、もうひとりの若い娘を連れてきてくれ、店の前でスタッフ総出の豪華な写真撮影会です(笑)。

撮影後、これから行く場所や目標などのお話をしました。

若い二人は、ぼくがバッグにつけていたアニメ「五等分の花嫁」の推しキャラ「中野四葉」のキーホルダーに目をつけてくれて、いい作品ですよねと語り合いました。しかも、ベージュのエプロンの娘も四葉が最推しとのことで、親近感がわきました笑。劇中のとある超重要シーンの舞台の元ネタとなった地にも行きますと話してみましたが、まあ、コアすぎるネタなので写真撮ってから送らせてもらおうと思います(笑)。

そして、もっと色々なことを話したいと思う気持ちに鞭を打ち、スタッフ総出のお見送りを背にして、夕暮れが差し込み始めた美観地区を後にしました。

皆さんとてもフレンドリーでいい思い出になりました!ありがとうございました!

今回の宿泊地、今現在も居座る岡山市のネカフェに来るまでに、せっかくだし岡山駅の写真でも撮るかと進路をとりました。

駅前には岡山が発祥として有名な桃太郎の像や、旧制高校の学生の姿を表した「六高生記念像」があり、かっこよすぎて何枚も撮りました!(笑)

岡山駅前。「六高生記念像」や岡山おなじみ桃太郎像などカッコいい像が鎮座する。

こうして駅前を楽しんで、夜の帳が下りた岡山市を走ってネカフェまでやってくるのでした。

 

昨日12日目4/18分は以上となります!

いい出逢いに恵まれてぼくは幸せ者です!( ;∀;)

ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m

 

時間はもう0時を回るところです。

これから遅い夜食後にマッサージシートに移って身体を解してから眠りにつこうと思います。

明日の午後には瀬戸大橋を渡って四国上陸し、香川県から攻めていければと計画しています!

まだまだ続くぼくの冒険の旅、これからも楽しみにしてくださいね(`・ω・´)b

それではまたノシ

 

  1. 98㎞、3時間53分
  2. 4810円